2015/04/22

ちょっといっぷく・・・【時代の流れ・・・・・葬儀とお酒】

 

先日、父の時にお世話になったという方が亡くなられて香典を届けにいってきました


現在のお付き合いのことを考えると、参列まではと思い遠慮させて頂いたのですが


いつもの如く、香典と引き換えに会葬御礼の品を渡されました


のりやお茶という純和風な、ご家庭で誰もが利用するものが一般的だったのに


写真のように、コーヒーにお菓子なんていうのも増えてきましたね


いつぞやだったか、シフォンケーキを渡されたことがありましたね


あくまで会葬御礼の品だから、いいのかもしれませんが、私はまだまだ何か違和感を感じます


この商売をやっているからか、儀礼事については気になるんですよね


冠婚葬祭って、特にお酒と縁が深いものだったからにほかなりませんが


時代と共に、加えて社会背景からでしょうが、


お酒の存在自体は味わいやデザインなどの違いを除けば昔からそう変わってはいないのに


お酒を利用する人であったり、社会にとってのお酒の役割がどんどん変化していって


縁が深いはずの冠婚葬祭であれど、どんどん縁遠くなってますよね


お酒の役割が変わっていくのと同様に、様々な日本の文化そのものまで


陳腐化、形骸化している様子に度々触れることで何とも残念でなりませんね


葬儀と言えば、町内会の皆さんがお手伝いにきてくださったり、


ご縁のある仕出し屋さんが、葬儀の最中の食事の用意などの面倒を見てくれたり


通夜の晩には、いつも利用しているお酒屋さんがお酒を運んでくれたり、


それぞれのコミュニティの関わりを大事にしながら、お互い様という気持ちで


持ちつ持たれつ・・・というのが、葬儀だったように記憶しています


今じゃ、町内会も高齢化の影響でしょうが徐々に名ばかりの存在が増えてきて、


葬儀の取り仕切も、葬儀社がトータルで取り計らいをして頂けるのが一般的になっていますね


仕出し屋さんという業種も減少して、一方でケイタリングという横文字サービスが増えていますし、


お酒屋さんという存在も減少しながら、飲む量が減っている車社会の今となっては


お酒屋さんにお願いしていた用事はコンビニやスーパーで済んでしまいますものね


こんな風に葬儀自体が急速に変化しているんですもの、


お酒の役割が変化しないわけがないですよね


それに、これまでの葬儀の簡素化、簡略化の変遷を見ていると


葬儀自体が劇的な変化していくことだってあるかもしれませんよね


たとえば、今は友引に葬儀は行わないとなっていますが、


法律で祝日をずらしたりして連休を増やして経済活性化!なんて言っている日本ですから


下手したら、誰にでもわかりやすく土曜、日曜は葬儀を行わないとなったりするかもしれません


それに、葬儀はお通夜と翌日に告別式、忌中引きと二日に渡って執り行われていますが


これだって、夜のお通夜か、日中の告別式、いずれかに集約される日が来たとしても


残念ながら不思議じゃない気がするのは私だけでしょうか?


ちょっと待てよ、そうなれば、お酒だって出る幕はなくなるんじゃないか?


・・・ダメだ、ダメだ!そういう未来予想図は口にしちゃ、自分(苦笑) 




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